鹿児島・霧島市の山間にある山ヶ野地区でカナダの資源探査会社の日本法人が新たな金鉱脈を発見した。山ヶ野地区は江戸時代から国内有数の金鉱山を持つ町として栄えたが採算が取れなくなり戦後に閉山。そんな地域にカナダの企業が注目したのは、同じ鹿児島にある国内で唯一稼働している菱刈鉱山の存在。鉱石1tあたりの金の量は世界トップクラスで年間3.5tを産出している。鹿児島北西部のこのエリアにはかつて多くの金鉱山があり、地下深くに眠る金を見つけられる可能性にかけた。金鉱脈の発見を可能にしたのは最新技術による地質調査。ポイントは電気の通しにくさで、日本では電気を通しにくい石英に金が含まれることが多い。データを元にボーリング調査を実施すると推測通りの場所で金が見つかった。調査を繰り返してデータ精度を上げ、より多くの金が眠る鉱脈を探り当てようとしている。地元住民も金鉱脈の調査に期待を寄せていて、金鉱山が復活すれば雇用や観光客増加につながると地域再生の夢を託している。地元自治体からも鉱産税など税収アップが見込まれると期待が寄せられている。
今、全国で外資系企業が金の調査を進めている。あるカナダ系企業が13年前に日本進出した決め手となったのは2011年の鉱業法改正。鉱業権の取得について、改正前は技術力や資金力は問われなかったが、改正後にこれらの条件が加わり開発能力がある事業者が権利を得られるようになった。この企業はこれまで約380件、金鉱脈を調査する権利を獲得。現在、金の調査を行っている外資系企業は少なくとも3社で全て法改正以降に参入している。
今、全国で外資系企業が金の調査を進めている。あるカナダ系企業が13年前に日本進出した決め手となったのは2011年の鉱業法改正。鉱業権の取得について、改正前は技術力や資金力は問われなかったが、改正後にこれらの条件が加わり開発能力がある事業者が権利を得られるようになった。この企業はこれまで約380件、金鉱脈を調査する権利を獲得。現在、金の調査を行っている外資系企業は少なくとも3社で全て法改正以降に参入している。
