債券市場では、日銀による利上げなどを背景に、長期金利の指標となっている10年ものの国債利回りの上昇傾向が続いていて、最近も1.5%前後で推移している。利回りの上昇を受けて、債券で資金を運用している住友生命は、一時払いの終身保険について、来月から契約者に約束する利回りを引き上げることに決めた。現在の1.30%を1.75%まで引き上げる方針で、24年ぶりの高い水準になるという。朝日生命も来月から、一時払いの終身保険の利回りを引き上げることにしている。利回りの上昇で、契約者が支払う保険料が少なくなることから、各社は契約の増加につなげる狙いもある。