ニューヨークダウはきょうは反落したが、先週までは8日続伸。最高値も視野に入ってきた。大川さんは「強かった。ミシガン消費者信頼感指数が大きく下回り、利下げ期待が再び高まったことなどが要因。米国の利下げ期待はこのところ経済統計に振り回されている一方で、ミシガンの期待インフレ率は4月から上昇。ニューヨーク連銀のインフレ期待も昨年来の伸びの加速でドル高。インフレ懸念は根強く残っている。雇用コスト指数は1.2%上昇。住宅価格指数も前月比1.2%上昇。賃金と住宅価格が予想を上回って上昇を続けている。一方で米国の求人数は3年ぶりの低水準。最近の新規失業保険申請件数も予想以上に増加。消費者のセンチメントが悪化し、景気が減速しているのにインフレが高止まりしているスタグフレーション的な動きが発生。要因は詳しくは難しいが、資源の高止まり、一部富裕層の株の資産効果などの背景がある場合は、景気が悪化してもインフレが収まりにくい。現状のインフレがFRBの目標の2%を上振れているので、そこの期待を織り込み過ぎない方がいいのでは」などと述べた。