山本恵里伽は、ノンフィクション作家・澤地久枝さんの話、今を生きる私たちは絶対に胸にとめていかなければいけないと感じたと話す。金平は「何にも生まれない。殺し合ったって」と言っていた、あの言葉は心に突き刺さってきた。冒頭のパレスチナの詩の内容は、私たちにも向けられた言葉だろうと澤地さんの言葉を聞きながら思った。澤地さんは来月94歳になるが、「九条の会」の発起人9人の唯一の生存者。澤地の関係で伝えたいのは若い人に対する伝承。この社会を自分がいなくなったあとに生きていくのは誰なんだというそう冷徹な現実を見つめている。私たちの国は世代間戦争というようなお年寄りと若者が対立しているところがある。そういうのを越えて自分の役割はなんなのかを静かに語っていて非常に心を動かされた。村瀬健介は、ノンフィクション作家・保阪正康さんの話で心に残ったのが戦争中にメディアが果たした役割とか責任だという。今のメディア業界は売れる報道ばかり追いかける動きが年々強まっているように感じる。この点については自戒を込めて意識的でいなければいけないと思った。