信州大学が今年度から教育学部の入試に導入するのは、大学入学共通テストなどの受験を免除し、面接や調査書で合否を決める「総合型選抜」。出願資格にあたっては卒業後に長野県内で教員になることを強く希望することを求めていて、教育学部の「国語教育」や「特別支援教育」など5つのコースで合わせて16人を募集する予定。長時間労働を敬遠したり、民間企業へ就職する学生が増え、教員のなり手が不足していることが背景にある。長野県の小中学校と特別支援学校の教員採用試験の志願者も10年前に比べて2割あまり減っていて、信州大学は新たな方式の入試によって、県内で教員を目指す学生を増やす狙い。信州大学が就職先の地域を限定した入試を行うのは医学部に次いで2例目で、“来年度以降対象とするコースを拡大できないか検討していく”としている。