続いて、家族と離れて単身赴任した職人がいるという鮮魚店「小田原屋」へ。明治34(1901)年創業、練り物のさつま揚げは常時20種類以上を販売している。ボロネーゼソースとパスタ生地のイタリア風餃子を包んださつま揚げを試食した。店主は元銀行員、8年前に八王子市で実家のさつまあげ屋を継いだ。家族は結婚後に買った東京都大田区の家に住んでいる。単身赴任状態なのは、さつま揚げの仕込みが朝早くで電車通勤では間に合わないため。コロナ禍で今年は正月と夏休みしか家に帰れなかったという。実家の住まいは店のあるビルの8階にあった。