ロシアの侵攻からウクライナの文化財を守るため、日本の文化財保管技術が注目されている。奈良文化財研究所の庄田慎矢さんが日本の知見を生かせないかとウクライナ側に声をかけたという。現地で抱える課題の1つが収蔵品の管理。保管場所の情報が共有されておらず、有事の際に優先して持ち運ぶものが見つからないとのこと。そこで紹介されたのが最新の管理システム。文化財に専用のタグをつけ、近付くだけでタグが点滅して場所が分かるという。収蔵品を守る梱包資材は折りたたみ式のプラスチック製の容器を紹介。強度に優れている他、折りたためるので大量に輸送できるとのこと。庄田さんは「戦争・戦災と文化財に対して国際社会がどう取り組んでいけるのかという広い意味で取り組んでいきたい」などと話した。