政治資金改正法の改正へ向けて衆議院特別委員会ではきのうまでの2日間、与野党双方の法案について質疑が行われた。自民党・鈴木馨祐は「再発防止の徹底と透明性をどう適切に高めていくか、論点整理あるいは意見集約をこれからしていく必要がある」と話した。委員会はあさって、参考人質疑を行いその後与野党による協議が始まる見通し。自民党は与党の公明党をはじめ他党の賛同も得て法改正を確実に実現したいとして、党の法案の修正を検討している。具体的には法律の施行から一定期間がたてば見直しを行うことを付則に盛り込み、時期は施行後3年を軸に調整を進めている。また党から支給される制作活動費は項目ごとの使途に加え支出時期の開示も明記する方向。自民党としては会期末まで1か月を切っていることから週内にも法案の採決を行い衆議院を通過させたい考え。これに対し立憲民主党の泉代表は自民党をけん制した。野党側は自民党の法案はいわゆる連座制を含む議員への罰則強化の具体策や政治資金パーティの扱いなどに抜け穴が多いと指摘していて与野党協議などを通じてより踏み込んだものとするよう迫る方針。