アメリカ大統領選に向けた共和党の候補者選が行われ、トランプ氏が59.8%-39.5%でヘイリー氏を下し、トランプ氏はバイデンはクビだなどと口調を強めるとともにヘイリー氏を歯牙にもかけない様子を見せている。ヘイリー氏が知事を務めた地元であるにも関わらず、トランプ氏の過激な政策が評価される形となった。黒人上院議員のティム・スコット上院議員など、かつてヘイリー氏に近かった人物もトランプ氏の演説に駆けつける様子が見られる。スコット議員がトランプ陣営へ駆け付けた背景にはスコット氏を重用する狙いもあるとみられる。裁判にかけられているトランプ氏は「黒人はこれまで差別されてきたそれが理由で私のことを好きでいてくれる 差別を受けているような視点で私を見ている」と言及して共感を得ようとする様子が見られ、ナワリヌイ氏についても誇り高き反体制派と評価する様子を見せている。共和党の中でもヘイリー氏に投票した人の中ではトランプ氏は嫌いと半数が答えていたとされる中、共和党で連勝する背景にはトランプ氏の支持者以外を取り込めていないことがあると見られる。無党派層を取り込めるかが課題となる。また、ヘイリー氏について触れなかった背景には撤退してほしいという思いがあるとみられる。トランプ氏は刑事裁判のために去年だけで75億円以上の費用をかけているといるものの、2020年の大統領選では当時のレートで約7000億円の予算がかかったとされる。また、ヘイリー氏が戦い続ける背景としては、トランプ氏が有罪となることで立候補を断念する可能性や、4年後の大統領選に向けて名前を売り込みたい考えがあるとみられる。