米国のトランプ前大統領は、3年前の支持者らによる連邦議会への乱入事件以降、初めて首都ワシントンの議会近くを訪れ、秋の大統領選挙に向けて上下両院の共和党議員と結束を確認した。大統領選挙に向けて、野党共和党の候補者への指名が固まっているトランプ前大統領。上下両院のそれぞれの議員団との会合に出席した。出席した議員によると、会合では大統領選挙と同じ11月5日に実施される上下両院の議会選挙の勝利に向けて結束を確認したという。米国メディアによると、トランプ氏が議会周辺を訪れるのは、3年前の1月6日にトランプ氏の支持者らが議会に乱入した事件以降、これが初めてだという。今回の会合には、事件が起きた際にトランプ氏の責任を指摘し、批判した党幹部を含めて多くの議員が出席し、トランプ氏が党内の掌握を強めていることを示した。一方、バイデン大統領は、トランプ氏の議会周辺への訪問に合わせてSNSに動画を投稿。「トランプはすべてを焼き尽くす用意がある」と批判した。ワシントン、バイデン大統領のSNSに投稿された動画の映像。米国・トランプ前大統領のコメント。