米国のトランプ前大統領は共和党大会の最終日に指名受諾演説を行った。銃撃事件の後、初めての演説で党派を超えた結束を国民に訴えた。共和党の大統領候補に正式に指名されたトランプ氏は米国の半分ではなく、全体のために出馬していると強調し、国家の団結を目指す考えを示した。演説では銃撃事件について振り返り「この舞台に立てているのは神による恩恵のおかげである」と語った。事件を受けて演説の内容をバイデン政権を攻撃するものから大幅に書き換えたトランプ氏だが、バイデン大統領を名指しで批判する場面もあった。特に不法移民について多く言及していてトランプ氏は侵略を止めると強調した。このほか、経済政策では危機的なインフレを終わらせ、大規模な減税を実施することやバイデン政権のEV=電気自動車の推進政策を見直すことなどを表明した。