米国大統領選挙は来月5日の投票日まであと2週間に迫っている。ハリス副大統領とトランプ前大統領の異例ともいえる接戦が続いていて、両陣営ともに選挙の行方を左右する激戦州での支持を広げるため総力を注いでいる。各種世論調査の平均(21日時点「リアルクリアポリティクス」より)。支持率は全米ではハリス氏がトランプ氏を0.9ポイント上回る一方、選挙の行方を左右するとされる7つの激戦州ではトランプ氏が1ポイント上回っている。ハリス氏は21日、激戦州のうち東部ペンシルベニア州と中西部のミシガン州、ウィスコンシン州の3州で選挙集会を予定している。このうち、ペンシルベニア州ではトランプ氏を批判してきた共和党のリズチェイニー元下院議員らとの対話型の集会を開き、党派を超えた支持を呼び掛けた。一方、トランプ氏は21日、先月下旬にハリケーンで深刻な被害が出た激戦州の一つ、南部ノースカロライナ州を訪問した。バイデン政権の対応を批判し、自分の方が災害からの復興の手腕に優れ大統領にふさわしいと訴えた。