5日に投開票された米国大統領選挙で、共和党・トランプ前大統領が、女性初の大統領を目指した民主党・ハリス副大統領を破り勝利を確実にした。ハリス副大統領の母校・ハワード大学前から報告。ハリス副大統領は、次期大統領になる見通しのトランプ前大統領に電話をかけ、選挙での勝利に祝意を示した。日本時間午前6時ごろ、ハワード大学から敗北を認める演説を行う予定。トランプ前大統領は19世紀のクリーブランド大統領以来、132年ぶりに大統領への返り咲きを果たすことになる。支持者らを前にした勝利宣言では「米国を修復し、すべての問題を解決する」と強調。トランプ前大統領は勝敗を左右する激戦州7州のうち東部・ペンシルベニア州、南部ジョージア州など5州で勝利したと米国メディアが伝えている。同時に行われた連邦議会上下両院選挙では、野党共和党が上院で4年ぶりに過半数を奪還することが確実となった。共和党が下院でも優位に戦いを進めていて、大統領と上下両院の多数派を独占するトリプルレッドとなる公算が大きくなっている。米国・ハリス副大統領の敗因は、具体性のない訴えが、国民に届かなかったことが大きな原因。経済問題で具体的な解決策を国民に訴え切れなかった一方、トランプ前大統領の経済対策や不法移民への対応が評価された形。民主党内ではハリス副大統領敗北の責任論が浮上しているほか、2028年大統領選を見据えた議論が活発化になっていくとみられる。