米国大統領選で圧勝した共和党のトランプ前大統領、来年1月20日の就任式を前に早くも人事への注目が高まっている。トランプ氏の勝利演説で壇上に呼び出された1人の女性、今回、大統領首席補佐官への起用が発表されたスーザンワイルズ氏。首席補佐官は政府内の調整や議会対応大統領のスケジュール管理を担う重要な役職で女性が起用されるのは初めて。ワイルズ氏はロナルドレーガン元大統領の選挙活動に携わった1980年から政界入り、以後40年以上にわたり共和党の選挙コンサルタントなどとして活動してきた。今回の大統領選でもトランプ氏の陣営で選挙対策本部長として勝利に導いた立役者。メディアや公の場に出ることはほとんどないが冷静に物事を動かせる人ということからトランプ氏に“アイスベイビー”と敬意を込めて呼ばれている。米国政治に詳しい前嶋教授はワイルズ氏の知名度は米国人でも政治マニアなどの1%くらいしか知らない存在とした上で、政治へ大きな影響力を持っておりトランプ氏がやりやすいように下地を作る役割と分析している。米国メディアによると政権の中枢メンバーは183億円を献金したマスク氏、駐日大使を務めていたハガティ上院議員、対中強硬派として知られるポンペオ氏などの名前が挙がっている。松山氏は「今回は完全にトランプ氏に従うイエスマンを揃えている状況。一方でハガティ氏など安全保障に詳しい人、対中強硬派という布陣を敷いている。中国に対しては相当厳しい姿勢を見せるのではないか」などとコメント。米国メディアによると米国の司法省はトランプ氏に対する連邦訴訟について、現職大統領を起訴できないとする指針に基づいて起訴の取り下げを協議しているという。橋下氏は「取り下げるのは当然。裁判は延期していくだろいうと言われている」などとコメントした。