京都府南丹市美山町にある唯一のコンビニエンスストア「Yショップやまよ 京都美山店」を定点観測した。午前7時に開店し、朝は出勤前にお昼ごはんを買い求める客が訪れる。この店は27年前にオープンし、長く地元で親しまれてきたが、去年前店長が病気になり閉店。再開を待ち望む声を聞いた中島さんがサラリーマンを辞めて店を引き継ぎ、今年4月再びオープンした。中島さんは「田舎なので周りにお店が少ないので冷凍食品を置いた。田んぼに水を入れるときに溝から田んぼに水を入れたり止めたりする道具。どこにもあまり売っていなくて、田んぼされている方がすごく困っていてぜひほしいという声があって、10個くらい売れています」と説明。午前11時30分になるとお昼の間店を手伝ってくれる従業員の鈴木紀子さんが出勤し、中島さんは休憩。鈴木さんは店の宣伝担当でおすすめの商品は『豆いっぱい大福(150円・税込み)』。4月は1か月間で1350個も売れたそう。16時には中島店長の妻・琴美さんがやってきた。夫が戻るまで店を手伝う。琴美さんは12年前にひとりで美山に移住してきた。美山出身の夫・和行さんとはまちづくりを考える交流会で知り合い結婚。琴美さんは今では4人の子どもを育てるママになった。17時30分には前店長・覗渕義洋さんが店にやってきた。昔からよく知る間柄で、店を引き継いでくれた中島さん家族を気にかけているという。20時閉店。中島さんは「開いていてうれしい、やってもらってありがとうという声をたくさん聞いているので、こっちもありがたい。みんなで頑張ってやろうかなというのはありますね」と話した。