内閣府が発表した去年10月~12月までのGDPの改定値は物価の変動を除いた実質の伸び 率が前の3ヶ月と比べて+0.1%であった。これが1年間続いた場合の年率に換算すると+0.4%となる。先月の速報値では年率換算で-0.4%だったが、改定値では+に転換した。GDPの伸び率が+になるのは2期ぶりである。上方修正の要因は企業の設備投資が改善したことである。最新の統計を反映した結果、伸び率が速報値が-0.1%から+2%と増加に転じた。一方、個人消費は-0.3%と速報値から0.1ポイント引き下げられた。今回GDPが2期連続のマイナスとなる事態は免れたものの、個人消費は力強さを欠いていて、今週迎える春闘でどこまで賃上げが進むのかが、持続的な経済成長に向けた鍵になる。