外国為替市場で円相場が1ドル155円40銭台まで円安が進む中、日本銀行はきょうから金融政策を決める会合を開く。日銀は先月、マイナス金利を解除したものの当面、緩和的な金融環境を維持するとの姿勢を示したことから円安が進行した。外国為替市場ではきょうも1ドル155円44銭を付けた。日銀は今月の会合では、いまの金融政策を維持する公算が大きくなってるが、植田総裁は先週、円安の物価への影響について、「無視できない大きさの影響が発生した場合は、金融政策の変更もあり得る」と発言。あすの会見で植田総裁が追加利上げについて、さらに踏み込んだ発言をするかが最大の焦点。一方、これまで市場で防衛ラインとみられてきた1ドル155円を突破しても、政府日銀が円安を阻止するための円買い介入に踏み切らないことから、市場ではむしろ「本当に介入をするのか」という声も聞こえる。