阪上さんの日経平均予想レンジは3万8600円~3万8800円。阪上さんは「米国株も小動き、為替も小動き。日本株もあまり動かないのでは。連休明け大幅反発もあったので、やや売りに押される展開では」などと述べた。注目ポイントは「為替変動の企業収益・株価への影響」。阪上さんは「円安の進行が輸入コストの上昇を通じて企業収益を圧迫、企業がコストを最終価格に転嫁するとインフレ圧力が高まり消費に悪影響と言った形で悪い側面がある。企業収益に対する影響をトータルで見ると海外売り上げが大きいため、円安になるほど膨らみ、プラスの影響の方が大きい。23年度、日本企業の1株利益は15%前後の増益になるとみられる。期初の段階では小幅減益を見込んでいた。円安が大幅に進行したことで企業収益が上振れた。円安によって企業収益が押し上げられる。株価にとってもプラス要因。ただ過去に比べ円安のインパクトが低下している。円安になってもかつてほど株高につながらない。海外勢の買い控えが影響している可能性がある。円高、円安どちらか一方向に触れるのではなく、為替は安定していることが望ましい。日本の通貨当局が円買い介入で為替の安定化を図る動きを見せていることは、日本株にとって一定の安心材料」などと述べた。