米国大統領選挙を受けての市場の反応は円安・株高となり株価も1000円以上値上がりした。トランプの大統領返り咲きは今後私たちの生活にどのような影響があるのか。明治大学・海野素央教授は「ガソリン価格が下がる」と話した。トランプは石油や天然ガスなど化石燃料の生産を増やしてエネルギー価格を引き下げると言明、米国だけでなく日本でもガソリン・電気が安くなる可能性がある。海野教授は「漁業でも船の燃料コスト・運ぶコストが下がれば魚の値段が下がる可能性がある」と話した。一方で米国からの経済的圧力が懸念される。トランプは日本からの輸入品に対して高関税をかけてくると見られる。トランプは輸入品に対する関税を大幅に引き上げると宣言しており、自動車を始めとした多くのものを米国に輸出している日本は大打撃を受ける可能性がある。500万円の車を現在の関税の2.5%で米国に輸出すると512万円になるが20%の関税がかかると約600万円となり米国で売るには不利になる。また豊島逸夫は「トランプは元々商売人で金利が安い方が景気がいいし株価も上がる、ドルが安い方が米国の製品も安く外国に売れるし、金利がやすくドルが安いにこしたことはないというのが本音」と話し、トランプが金利を早く下げるように中央銀行に圧力をかける可能性があり、そのために中長期的にドル安円高に進むのではないかと指摘した。円高になれば海外旅行に行きやすくなったり輸入品の物価が下がるメリットがあるが行き過ぎれば米国に輸出する企業は打撃を受ける。きのう石破総理はトランプにお祝いを述べた。石破総理は今月下旬、G20サミットに合わせ訪米し、トランプと面会することを検討している。この面会について朝日新聞・林尚行前政治部長は8年前大統領就任前にトランプに会いに行った安倍元総理は当時、1本約50万円の「ゴルフクラブ」をお土産に選んだことからお土産があるかもしれないとした。安倍元首相はトランプとの共通の趣味「ゴルフ」を通じて友好関係を築いた。石破総理は今後どのような関係を築いていくのか、外交手腕が問われる。