JPモルガンチェース銀行・棚瀬順哉さんがスタジオで解説。棚瀬さんのドル/円予想レンジは154.00円~155.00円。棚瀬さんは「目立った材料もないことから、短期的には方向感のない展開が続くのでは」などと述べた。注目ポイントは「と卵胞政権の織り込み度合い」。棚瀬さんは「トランプ氏が大統領選で勝利し、上下両院を共和党が抑える『トリプルレッド』になった。特に注目されているのは財政政策と関税政策。大統領選後の為替市場の動向では、マーケットの財政政策と関税政策の織り込み度合いに差が出てきている。関税の方が先取りをしている。関税は中国から米国への輸入品に高い関税が予想されている。中国経済の影響が強いユーロ圏経済へのダメージが大きいと言われている。財政政策について。米国の金利上昇とドル高は当初思ったより小幅にとどまっている。要因の1つはトリプルレッド確定までに時間がかかった。今後財政政策の方向性がクリアになるにしたがって、米国金利が一段と上昇し、ドルが買われる展開は十分ある」などと述べた。来年の為替について「2017年から2020年のトランプ氏の任期では大統領選前後ではドル円が急上昇。今回ももう少しドル円の余地はありそう。2017年はドル円はゆるやかな下落に転じた。前回はFEDが利上げ、日銀はQQEを続けるなかでドル円が下がった、今回はFEDの利下げと日銀の利上げが見込まれているのでドル円の下がりの見通しをサポートしている」などと述べた。10年国債の利回りを伝えた。