三菱UFJモルガンスタンレー証券・植野大作さんがスタジオで解説。植野さんのドル/円予想レンジは150.10円~152.10円。植野さんは「昨日米国感謝祭前の持ち高調整でビックリするくらいドルが下がったが、今日は感謝祭の祝日で米国発の注目材料が見当たらない。おそらく為替もそれほど動かないのでは」などと述べた。注目ポイントは「為替需給3大要素の再点検」。植野さんは「為替需給の3大要素は投機、投資、実需。投機主導の円高は139円台で1回息切れした可能性が高い。新NISA導入のあとに急速に増えた投信経由の体外投資は秋に急減速。課税枠の投資家による益出しの売りやNISAの成長投資枠を使い切った人が年内は買えなくなっている可能性がある。NISAの口座数は増えていて来年年明けにはまた復活するのでは。直接投資のバランスを見ると円安水準でも海外への資金流出超過が続いている。長期投資の目線は、個人も企業も海外に向いていて、構造的な円安要因になっている。デジタル赤字が6兆円前後に膨張。天然資源もデジタルインフラの基盤もない日本では、ご飯を食べたり、エネルギーを消費したり、スマホやパソコンをいじって生活していると円売り圧力が自然に発生する仕組み。当面のドル円は150円を中心に底堅く推移するのでは」などと述べた。