寺本社長が向かったのはギョーザの開発チームのもと。ここではギョーザにとってヒミツの研究が行われている。それはフライパンからギョーザがキレイに剥がれるかの研究で、これが商品の満足度にもつながるという。寺本社長が重要課題にあげているのがギョーザの焼き上がり。味の素のギョーザといえば、水なし油なしで上手に焼けるのがウリだが、SNSにはフライパンに張り付くギョーザの画像が。この張り付きをどうにかしたいと、家庭で使わなくなったギョーザが張り付くフライパンを募集すると2週間で3500個を超えるフライパンが届いたという。ギョーザの羽根の素であるバッター液のタンパク質がフライパンに張り付いてしまうため原因、約2年間の研究でバッター液を改良したため、約9割以上の商品で改善効果があったが、寺本社長はどんなフライパンでもキレイに焼き上げることを目指す。フライパンを送ってもらう時に同封された数多くの手紙の存在があり、生活者の様々な声が背中を押してくれるという。「生活者の声と共に」という考えが成功の極意。研究済みのフライパンはアルミ部分を溶かし再利用、ギョーザがうまく焼けるフライパンを開発し販売している。「冷凍餃子フライパンチャレンジから生まれたフライパン」5280円。うまく焼けるヒミツは標準サイズより約4センチ小さい大きさにあり、1袋12個のギョーザがキレイに並べられ、お皿より小さいためひっくり返しやすい。底が浅くひっくり返す距離が近いため羽根が崩れないそうだ。