いよいよ明日、決勝を迎える。全国高校サッカー選手権大会。17大会ぶりの優勝を目指す千葉代表流通経済大柏。96回大会では現在、プロ(鹿島アントラーズ)で活躍するDF関川郁万を擁し決勝まで進むも前橋育英に敗れ涙をのんだ。今大会のチームにはその関川の意思を受け継ぐ選手がいる。それがダブルキャプテンの1人佐藤夢真。中学からの先輩関川の背番号5を継承した。同じディフェンスリーダーとしてチームを牽引するも現実は甘くはなかった。佐藤、去年の夏までセカンドチームでプレーしキャプテンとして苦しい日々を送っていた。悔しさを胸に佐藤はグラウンドで常にチームの先頭に立ち続け、選手権前、ついにスタメンを勝ち取ると地区大会決勝ではキャプテンマークを巻き全国への切符をつかんだ。初戦に勝利したチームは続く3回戦で熊本大津を破り準々決勝進出を決め、続く準々決勝も勝利し6大会ぶりにベスト4へと駒を進めた。準決勝では東海大相模を相手に1点を守りきり1−0で流通経済大柏が決勝進出を果たした。