加藤元官房長官の記者会見は引き続きNHKのニュースサイトやニュース防災アプリでライブ配信で伝える。加藤さんは記者会見で「協創」というキーワードに掲げており、自身のこれまでの議員生活について働き方改革の推進、新型コロナへの対応などに取り組んできた実績に触れ、これまでの経験で培ってきた全ての力を投入することが国民への約束だと強調した。加藤さんはこれまで安倍内閣、菅内閣、岸田内閣で官房長官や厚生労働大臣などを経験しており、豊富な政治経験を基に日本の舵取りを担う決意を示した格好となる。国民所得の倍増を最優先で進めたいと訴えている。去年、日本のGDPがドイツに抜かれたことなどにも触れ、所得倍増の目標に覚悟を持って立ち向かうと決意を表明し、政治とカネ問題を受けてそれぞれの議員が説明責任を果たすよう働きかけを徹底する考えを示し、収支報告書への不記載額の相当額について自民党として国庫に返納する手続きを検討すると明言した。総裁選挙の告示は明後日で、まだ表明を目指す議員がおり最終的な構図は固まっていない。候補者の数は推薦人が必要な今の仕組みの下ではこれまで5人が最も多かったが、今回はこれを上回ることが確実となっており、1回目の投票ではいずれも過半数に届かず上位2人による決選投票にもつれ込む見方が大勢を占めている。