英国では30日、議会が解散し、7月4日に行われる総選挙に向けて、本格的な選挙戦が始まった。最新の政党支持率でも与党・保守党の20%に対し野党・労働党が47%と大きくリードしている。英国では2010年以降、保守党が14年間、政権を担っているが、EU(ヨーロッパ連合)からの離脱を巡り、混乱を招く。離脱はジョンソン氏の政権下で実現するが、新型コロナの感染拡大が続く中、首相官邸でパーティーを繰り返すなどの不祥事が相次ぎ、2021年には保守党と労働党の支持率が逆転。後任のトラス前首相は、史上最短となるおよそ1か月半で辞任に追い込まれた。現職のスナク首相の支持率が回復しない中、有権者の関心が高いインフレ対策などに力を入れてきた。来月4日には、保守党と労働党の両党首のテレビ討論会も予定されている。