コメの値上がりが止まらない。農林水産省が発表した全国のスーパーでの平均価格は5キロ当たり税込みで4172円。11週連続の値上がりで去年の同じ時期の2倍を超える高値。こうした中で政府が市場に放出した備蓄米が今週以降、店頭に並ぶ見通し。スーパーなどにコメを出荷する大手卸売り各社では、複数の品種のほか、令和6年産と5年産を混ぜるなどしたブレンド米として備蓄米を販売することにしている。そして、価格については一般的にブレンド米は特定の産地や品種のコメよりも割安な価格で販売されることが多いため、専門家や大手卸売り会社では、現在の店頭価格よりも5キロ当たり数百円程度は安くなるのではないかと見ている。また、NHKが小売り各社に取材したところ、今回、備蓄米を扱うのは全国に展開している大手スーパーが中心で、中小のスーパーからは今のところ入荷の予定がないという回答が多くなっている。福井市内にあるスーパーではJA福井県が落札した備蓄米を販売する予定で、入荷を前にどこに陳列するかを検討するなど準備を進めている。