大阪大学医学部が中心となって行っている料理体験プログラム・ティーチングキッチン。参加者は生活習慣を改善して健康になりたいという人たちです。プログラムはウェルビーイングの考え方を取り入れて楽しみながら無理なく続けられることを目指している。大切にしているのは「やってみよう」という気持ち。料理の経験がなくても「なんとかなる」と前向きに捉えること。ウェルビーイング思考「ありのまま」で自分なりのペースで続けていくことを意味している。大阪大学大学院医学系研究科・馬殿恵寄附講座准教授は「ウェルビーイングの大事なところは「喜び」「幸せ」を大事にすること。「あれダメ」「これダメ」「無理」「我慢」というワードは伝えず自分で自分の健康を実現する喜び、楽しさを含めてウェルビーイング」と話した。参加者の1人、60代のゆうじさんは20年前から糖尿病を患い食生活を根本から見直したいとティーチングキッチンに参加した。ゆうじさんはこれまで料理をした経験がほとんどなく何度も食事制限に失敗してきた。ストレスがたまると偏食になり治療の効果も上がらなかった。無理をせず楽しみながら料理を作るウェルビーイングの考え方を知りゆうじさんの食生活も変わり始めた。栄養バランスなども気にするようになった。妻や孫が一緒に手伝ってくれるので無理なく食事制限を続けられている。ティーチングキッチンで教わった塩分控えめ和風だしのチキンカレーです。妻は「自分で作る意志を持ったのはすごくびっくり」などと話した。