きょうから、健康保険証の新たな発行が停止された。マイナンバーカードと健康保険証が一体化した、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行する。厚生労働省はこの切り替えでデジタル化が進み、医療の質の向上につながるとしている。例えば患者本人の同意があれば、過去に処方された薬などの情報を、医療機関どうしがオンラインで共有でき、初めてかかる医療機関でも的確でスムーズな診療が可能になるとしている。一方で、マイナ保険証を巡っては、別人の個人情報がひも付けられるミスも相次ぎ、こうした背景もあってか、実際にマイナ保険証で医療機関を受診したという利用率は15.67%にとどまっている。都内の区民事務所では、手続きの分かりにくさを指摘する声があった。