中国国防省の呉謙報道官は15日、石破首相が提唱する「アジア版NATO」について談話を発表し、「日本は事実を無視し、存在しない“中国の脅威”を誇張し、日本の軍拡に対する国際社会の注意をそらそうとしている」と非難した。その上で「排他的な軍事同盟や小さなグループの構築をやめ、軍事や安全保障分野での言動を慎み、地域と平和と安定維持に貢献すべき」と促した。また、「日本は近年、平和憲法と専守防衛政策の制約を超え大幅に軍備を拡張した。アジアの隣国と国際社会の警戒を招いている」と強調している。この他、日本や米国、オーストラリア、インドとの4か国の枠組み「クワッド」についても、「米国が中国を抑止し覇権を維持するための政治的な道具だ」とし、「中国を口実に対立を生み出す陣営に断固反対する」と主張した。
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