NATO(北大西洋条約機構)の外相会合が4日までの2日間、ベルギーの首都ブリュッセルの本部で開かれた。NATOによると、ロシアが北朝鮮やイランなどと軍事的な連携を深め、ウクライナに対して攻勢を強める中、加盟各国はウクライナに対して、防空システムや弾薬の供給を加速させる方針を確認した。ルッテ事務総長は会合のあとの記者会見で「ウクライナが戦い続けるためだけでなく、戦況を一変させるための十分が支援が必要だ」と述べた。一方、ウクライナのNATO加盟に向けた正式な手続きの開始については、進展はなかったという。また、加盟各国が合意している防衛費をGDP(国内総生産)の2%に引き上げる目標について「抑止力を長期的に現在のレベルで保ちたいのなら2%は十分ではない」と述べ、米国のトランプ次期大統領が「ヨーロッパ側の負担が少ない」などと批判する中、防衛費の増額に向けて議論していく考えを示した。
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