ロシアとウクライナの代表団は2日、トルコのイスタンブールで2回目の直接協議を実施し、双方が和平案を提示したが停戦へ向けた進展はなかった。ロシアメディアによるとロシア側の和平案では停戦条件として2つの案を提示していて、1つ目はウクライナの4州からの軍の完全撤退、2つ目は外国からの軍事支援の停止など10項目の条件を盛り込んだパッケージ案だとしている。また戦争終結に向けてはウクライナのNATOへの加盟断念を指す中立化や他国の軍事活動の禁止、軍備制限など厳しい要求を突きつけている。さらに和平合意の前に大統領選挙の実施も求めている。ウクライナ側は協議後「ロシアは無条件停戦を拒否し続けている」と批判した。1週間かけてロシア側の案を検討するとしていて、今月下旬に次回の協議を開催するよう提案した。なお両国は25歳以下の捕虜などの交換げ合意していて、ゼレンスキー大統領は「1000~1200人規模で実現する見込みだ」と明らかにしている。
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