北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の妹、キム・ヨジョン氏は15日、「すでに解決された拉致問題を両国関係の障害物としないのであれば、岸田首相がピョンヤンを訪れる日が来るかもしれない。岸田首相の本心をもう少し見守るべきだ」などとする異例の談話を発表。林官房長官は、閣議のあとの記者会見で「キム・ヨジョン氏が談話を発出したことは留意しているが、評価を含め、それ以上の詳細は今後の交渉に影響を及ぼすおそれがあるため、明らかにすることは差し控えたい」と述べた。一方で「拉致問題がすでに解決されたとの主張は全く受け入れられない。わが国としては日朝平壌宣言に基づいて拉致・核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するとの方針に変わりはない」と述べた。