名水の里として知られる山梨県北杜市。蔵元八義の高橋さんは10年ほど前、氷作りとかき氷の販売をはじめた。プールのような氷池で天然氷を作る。いかちゃんは氷池の掃お手伝いをする。網を使って底の落ち葉や木くずなどのゴミを拾う。プールの殺菌をして、薬剤を洗い流し水を抜いてから天然氷用の水をためる。天然氷の元となる水はおいしい井戸水。気温の上昇や雨や雪で氷が溶けてしまうこともあるので、晴れた寒い日が不可欠。氷は2週間かけてできる。北杜市は全国平均と比べ日照時間が長く降水量が少ないため天然氷ができる。次は、切り出しという作業。氷の厚さが15センチ程度になったら行うのげベスト。作業開始は午前2時、専用のカッターを使って氷を切り、水の中に入り凍った部分を運び出す。切り出した氷は透明感があり宝石のような美しさ。氷室で氷を保存するときに大事なのがおがくず。おがくずをまぶすことで氷の水分を吸収する。その水分が蒸発するときに周囲の熱を奪う気化熱の原理を利用して氷を溶けにくくしている。切り出し作業は約10時間かけて行われた。