終戦から79年となるきょうおよそ310万人の戦没者を追悼し、平和を祈念する催しが全国各地で開かれる。このうち、東京・千代田区の日本武道館では政府主催の全国戦没者追悼式が開かれ、戦争で亡くなった人の遺族などおよそ4300人が参列する予定。追悼式では、正午に全員で黙とうをささげたあと天皇陛下がおことばを述べられる。そして参列者が式壇に菊の花を手向けて、およそ310万人の戦没者を追悼する。厚生労働省によると、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大以降、最も多くの遺族が参加し5年ぶりにすべての都道府県から遺族が参列する予定。一方で遺族の高齢化が進み、参列を予定している遺族のうちおよそ75%は70歳以上となっている。このうち最年長の97歳の男性は26歳で戦病死した兄を追悼するため北海道から参列する。一方、戦争を直接知る世代が少なくなる中、その記憶を受け継ごうと全国から18歳未満の若い世代の遺族も合わせて64人が式典に参列する予定。式典の様子はYouTubeでも同時配信される。このほかにも遺族の団体や自治体が式典を開くなど戦没者を悼み平和を祈る集会や催しが全国各地で開かれる。