100年に1度と言われる大雨にみまわれ千曲川が決壊した台風19号災害から今年で5年。被災地の長野市では「奇跡の太鼓」が復興を後押ししている。長沼こまち太鼓のチームを指導するのは宮澤秀幸さん。2019年10月18日の千曲川の氾濫で、長野市では死者18人、1000棟以上が全壊した。交流施設の責任者だった宮澤さんは変わり果てた姿を目の当たりにした。チームの活動拠点だった交流施設から流された太鼓は45個中31個が見つかった。宮澤さんたちの太鼓チームは水害前までは東日本大震災で被災した福島県で演奏してきた。太鼓チームは10人以上のいめんば全員が被災したが、奇跡の太鼓をきれいにして活動を再開した。被災地ではコミュニティーを維持する場所の減少が課題となっている。