午前5時半過ぎ、山梨市にある棚山の標高700mにある駐車場には、約100台の車がとまっていた。100人以上の人が並んでいたのは、露天風呂「ほったらかし温泉」だ。御来光や富士山を一望できる絶景を目当てに、人々は真夜中から並んでいた。温泉につかりながら、雲海も見ることができる。多い日で、約2000人が訪れる。午前7時過ぎ、別の建物に行列ができていた。人々の目当ては、卵かけご飯だ。炊きたてのご飯に、きのこの味噌汁、納豆がセットになって、700円だ。卵は、山梨県のワイン卵だ。ワイン造りの際に出るぶどうの皮をえさに混ぜることで、ポリフェノールが豊富で、強いコクと甘みが特徴だ。富士山と絶景が広がる特等席で楽しむことができる。この食堂は、温泉の後に朝食が食べたいという声が殺到したため、作られたという。