バスに関する解説。今朝も千葉県の路線を運行する鎌ヶ谷観光バスが人手不足などの影響もあってバス事業から撤退する方針を固めたことが分かった。さらには千葉県は35の事業者に対して調査をしたところ、全体の6%にあたるおよそ1900便が減便されたという。さらには、川崎市も先月10日から平日一日当たり95便、全体のおよそ2%を減便している。さらには、川崎市も先月10日から平日一日当たり95便、全体のおよそ2%を減便している。前橋工科大学・吉田樹さんは「バスは朝の時間帯に集中する。そこに対して多くの運転手を確保しなければいけないのが前提で、夕方や夜などにも利用者がいるので、夜の便の繰り上げが進んできている」などと話した。首都圏のバス路線を見ると大手バス会社の路線、公営バスの路線、コミュニティーバスの3つが挙げられるが、中でも廃止まで至ったのがコミュニティーバスである。吉田さんは「コミュニティーバスは自治体が運航のルートや時刻を決めている。2000年くらいから首都圏でも広がりを見せ、中小のバス会社も引き受けるようになった。一方で、自治体が企画しているとはいいながらも補助金などがないのが実態で、補助金があったとしても入札という形になるので単価が低い。バスの経費6割ぐらいが人件費で、コミュニティーバスだとそれを賄うのが難しい」などと話した。今後について吉田さんは「採用活動自体は強化されているものの、ギリギリの人数で運行されているので、どうしても休日を返上してしまう。このままでは減便が進んでしまう」などと話した。首都圏のバス事業の課題として「事業者任せ」を指摘している。吉田さんは「東京を中心として人口や住宅などが増えていく。ビジネスとしてかつては成り立っていたが、今の状況だとビジネスの中で人が足りていない状況である」などと話した。