厳しい経営状況が続いている千葉県銚子市の千葉科学大学について、運営する学校法人加計学園は市に要望していた公立大学への移行を見送り、沖縄県の学校法人との間で事業の譲渡に合意したことを明らかにした。千葉科学大学は、銚子市が90億円近くをかけて約20年前に誘致し、岡山県に本部がある学校法人加計学園が設置しているが、長く定員割れが続いて厳しい経営状況となり、一昨年公立大学への移行を市に要望した。これに対し、市は有識者などによる委員会で検討を行った結果、去年、学園側に公立大学への移行には学部学科の削減が必要で、運営の継続が難しい場合は別の学校法人への譲渡などに期待するとした考え方を伝えていた。こうした中、学園側は公立大学への移行を見送り、昨日沖縄県名護市の学校法人大城学園との間で、大学の事業の譲渡に合意したことを発表した。譲渡後も大学の名前や現在の学部学科、学生の定員などを維持するということで来月、国に対して大学の設置者を変更する認可申請を行うとしている。加計学園は、「認可されれば今までどおりの教育や研究を継続できることになり地域貢献に尽くしていけると確信している」としている。
住所: 千葉県銚子市潮見町3
URL: http://www.cis.ac.jp/
URL: http://www.cis.ac.jp/