三重県では会社と後継ぎ候補をつなぐコーディネーターが活躍している。コーディネーターの高垣さんは会社を周り、悩みを聞き取っている。かつては三重県の後継者不在率は7割だった。その危機感から後継ぎ探しの専門集団が作られた。元百貨店のバイヤーやIT専門家など約40人。コーディネーターたちは地元の金融機関や弁護士などとも連携し、経営者の悩みに沿って支援する。事業承継の成功の秘けつは包括支援。後継ぎ探しの意識づけから承継後の支援まで伴走する。後継ぎ探しの意識づけは診断シートを使って県内企業の半数以上である2万3700社を調査してきた。次は後継ぎ探し。コーディネーターは常識にとらわれない発想でマッチングする。ブランド卵が人気の養鶏場。同じ業種で後継ぎを探してきたが見つからず廃業の危機にある。そこで、コーディネーターが紹介したのは同じ市内の自動車部品会社。コーディネーターはこの会社が飲食業にも事業を拡大させると知っていた。後継ぎを探すとき、同じ業種にこだわらない。