南海トラフ地震臨時情報が発表されてきょうで5日が経つ中、各地で備えが進められている。南海トラフの巨大地震で最大10メートルの津波が想定される静岡県伊豆市の土肥地区。海水浴場の近くに観光施設を兼ねた避難タワーが先月オープン。高さ10メートルを超える3階以上のフロアに1200人が避難することができる。観光客の中には市内の別の海水浴場から予定を変更して訪れた人も。こちらも津波の被害が想定される三重県南伊勢町。海沿いの高齢者施設では避難方法の見直しを進めている。入所者が使う救命胴衣やヘルメットはすぐ手に取って避難できるように保管場所を非常口の近くに移した。気象庁は南海トラフ地震の想定震源域では地殻変動や地震活動にこれまでのところ特段の変化は観測されていないとしている。防災対策の推進地域に指定されている市町村に対しては地震への備えを改めて確認してほしいと呼び掛けている。