和歌山県和歌山市の塚本さんは、救急車約4000万円を毎年1台ずつ寄贈している。2017年から寄贈を始め、これまでに2億円を超える6台を寄贈。塚本さんの名前が入った救急車が街を走っている。ことしと来年も1台ずつ予約しているという。塚本さんは、日本に3台しかないVR防災体験車も寄贈。南海トラフ地震に備えた防災体験ができる。価格は、約5500万円。寄付金約2500万円で、消防局内の防災学習センターをリニューアル。利用者数は1.5倍になった。消防局の寄付金総額は、約2億8000万円。特別支援学校に、スクールバス約4900万円を2台を寄贈。和歌山市には、総額6億円を寄付し、塚本治雄基金を設立。寄付金総額は、約14億6000万円。塚本さんは、従業員100人を超える不動産会社の社長。管理戸数は約1万5000室で、県ナンバーワン。塚本さんは、生まれも育ちも和歌山で、成功できたのは街の人のおかげだとし、地元への恩返しとして寄付を始めたという。和歌山大学には、1億4600万円を寄付し、トイレをリニューアルした。留学生に最大10万円の支援金が支給される基金も設立。和歌山ろうさい病院には、災害用の簡易ベッドなど救急医療に欠かせない備品を寄贈。コロナ禍には、県内の医療従事者1万355人に1万円のギフトカードを寄付。塚本さんはもともと、食堂の経営やバイク販売の営業をしていたという。