安保3文書で特に重視しているのが南西地域の島しょ防衛。最前線に立っていたのはこれまで災害派遣で中心となってきた陸上自衛隊施設科の部隊だった。施設科の森さんは中学生の頃に阪神・淡路大震災で活動する隊員たちを見て「人の役に立つ仕事に就きたい」と入隊し、以来施設科の隊員として活動し東日本大震災の復興支援などにあたった。今森さんたちの部隊は南西諸島の地上で戦うための備えに取り組んでいる。徳之島の海岸に障害物を設置した訓練で、森さんは入隊したばかりの10代の隊員など15人を率いていた。有事になれば施設科は敵に最も近い場所での活動を求められる。