夏場は稲穂に養分を行き渡らせる重要な時期で、追加の肥料を与えていく。天候不順が激化し、高齢化問題も出来するなか、関氏らは繁茂する雑草を刈り取った。盆が過ぎ、稲は猛暑を乗り切ったかと思われたが、豪雨に見舞われた。テレビでは異常気象による品質低下、買い占めなど”令和の米騒動”が報じられていた。9月中旬、関氏は例年よりも早く刈り取ることを決意。アミノ酸がタンパク質に変化する前のタイミングで、収量は減る上、成熟次第では無駄になる可能性もある。収穫し乾燥させて1カ月、新米を店に並べた。客たちの反応は好評で、関氏は安堵していた。