後藤達也先生が「第3の賃上げ」について授業。「第1の賃上げ」は定期昇給と呼ばれるもので、年齢が上がったり資格が上がると給料が上がること。「第2の賃上げ」は、基本給をアップさせるベースアップのこと。「第3の賃上げ」は、福利厚生で実質手取りを増やすこと。大企業では給料を上げるところが増えてきているが、中小企業では賃上げの余裕がない企業が多いのが現状で、「第3の賃上げ」を活用する企業が増えている。例えば給料を月1万円増すと、それに税金がかかってしまい、結局、手取りに残る分が減る。同じ1万円でも福利厚生で使うと、税金とかの負担が減るので従業員の恩恵が大きくなる。企業側としても従業員に恩恵が広がるし、今、人手不足の中、人をつなぎとめたり新しい人を採用する点でもメリットがある。一般的には食費を補助したり、保育所の費用を補助したりというものが多いが、最近、特殊なものも増えていて、例えば、花粉症補助、ネイル手当制度、奨学金代理返還制度、「幸せは歩いてこない」制度、野菜摂取補助制度、TKG(卵かけご飯が食べ放題)制度、賃上げ社宅制度などがある。変わった言葉の制度名だと企業がPRしやすい面もあり、社員の話を聞いて取り組む企業も増えてきている。