渡邉邦鋭さんは3日後、冷たいものを触ると全身に痛みがでるようになった。これはドライアイスセンセーションと呼ばれる症状で倦怠感とともに完治まで1年かかったという。調べた結果、わかったのはシガテラ。シガテラはシガトキシンという毒が引き起こす食中毒。渦鞭毛藻が作るシガトキシンが食物連鎖によって魚類にとまりこまれ、本来は無毒で食用になる魚が毒化してしまう。シガトキシンを含んだ魚は毒素が筋肉にも含まれるため刺し身でも発症してしまう。シガトキシンは熱にも強い。シガテラは九州南部や沖縄などで発生している。細菌では海水温の上昇や物流の発達で本州でもときおりシガテラが発生している。お店で買える魚はこれらの毒を処理しているので問題ない。