。最低賃金は企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金で都道府県ごとに金額が決められ去年全国平均の時給が初めて1000円を超えて1004円となっている。毎年引き上げの目安を労使の代表などで作る厚生労働省の審議会が決めていて、今年度の議論がきょうから始まった。労働者側は「春闘で賃上げが広がったものの物価高の影響で実質賃金はマイナスが続き最低賃金近くで働く人の生活は苦しい」として大幅な引き上げを求める見通し。企業側は最低賃金の引き上げには反対しないものの「利益が上がらない中で人手確保のために賃上げをしているところも多い」などとして大幅な引き上げには慎重な構え。物価の高騰が続く中、春闘では大手企業を中心に高い水準の賃上げの動きが広がっているが、最低賃金も大幅な引き上げとなるかが焦点となる。