厚生労働省によると、介護のニーズは高まる一方で、介護福祉士の国家試験の受験者は昨年度までの4年間でおよそ1万人減るなど減少傾向にあり、人材確保が大きな課題だとしている。受験者の8割以上は介護現場などで働きながら、就労と学習を両立している背景もあることから、働きながらでも受験しやすい仕組みに見直すための議論が進められてきた。そして専門家による検討会で11日、13ある受験科目を3つのパートに分け、一定の合格水準に達したパートについては翌々年度の試験まで、受験を免除する「パート合格」を導入することが決まった。来年度の試験から導入する方針で、「新たな受験の仕組みを導入し、利便性を高めることで介護福祉士を目指す受験者の増加につなげたい」としている。