解説委員・岸正浩。マイナンバーカードの普及率は75%を超えていて(総務省)、このうち80%程がマイナ保険証への登録を済ましている(デジタル庁)。しかし病院や薬局などで実際にマイナ保険証が使われている比率は、およそ14%にとどまっている。理由は周知が十分でないことがある。さらに去年、明らかになったマイナンバーカードを巡るトラブルが大きい。厚生労働省によるとひも付けの誤りを修正して、今後起きないような対策を取ったと説明している。ただ、マイナ保険証を確認するために病院などに置いてあるカードリーダーでシステムの不具合が起きることもある。その対策として最近“資格情報のお知らせ”というペーパーも用意された。各健康保険組合などから手紙などで送られている。厚生労働省は「このお知らせは仮にカードリーダーがないような病院などでも、同じようにマイナ保険証と一緒に見せれば診察を受けることができる」と説明している。資格確認書はマイナ保険証の登録をしていなくても今の健康保険証の代わりとして使えるもの。