去年の主要な企業の年末のボーナスは、働く人1人あたりの平均で89万円余りと過去最高となったことが厚生労働省のまとめでわかった。厚生労働省は、資本金10億円以上で従業員1000人以上の労働組合のある324社を対象に去年の冬のボーナスについて調べた。それによると1人あたりの平均は89万1460円で、前の年より4万1915円、率にして4.93%増え、集計を始めた1970年以降で過去最高となった。産業別では自動車が103万8777円と最も高く、次いで鉄鋼の98万2366円などとなっている。厚生労働省の担当者は「近年の春闘における大幅な賃上げが反映されたのではないか。物価上昇の局面においてはそれを上回る賃金の引き上げが必要であり、今後の春闘でも労使の真摯な議論を期待する」とコメントとしている。