大手美容クリニックの元医師が取材に応じ、より利益を上げるために高額なプランを勧める役割を担うカウンセラーがいて、施術を行う医師は使役されていたかのようだったという。40代の結衣さん(仮名)は3年前、鼻と目の施術を受けた。20万円ほどをかけ、鼻を高くするプランを考えていたが、カウンセラーは「メスを入れないと期待通りの効果は得られない」、「きょうだったら、割引します」などと言葉巧みに誘導。結衣さんは断ろうとすると、医療ローンを提案された。結衣さんは月2万円の60回払いの契約を結び、施術を受けたものの生活に支障を来した。国は法令に基づき、医療広告のガイドラインを定めている。別のクリニックよりも優れていることを謳う「比較優良広告」、「主観に基づいた体験談」、「ビフォー・アフターを示すだけの症例写真」は禁じられている。厚生労働省によると、違反広告は昨年度だけで2800件余。
20代の美咲さん(仮名)は鼻を高くしたというインフルエンサーの投稿を目にし、同じ医師のもとで施術を受けた。その様子は成功例として医師のSNSに投稿された。だが、鼻の穴が小さくなりすぎて呼吸が苦しくなり、美咲さんは医師に連絡したものの、退職していたという。鼻炎薬を常備せざるを得なくなるなど、美咲さんの生活は大きく変化した。
20代の美咲さん(仮名)は鼻を高くしたというインフルエンサーの投稿を目にし、同じ医師のもとで施術を受けた。その様子は成功例として医師のSNSに投稿された。だが、鼻の穴が小さくなりすぎて呼吸が苦しくなり、美咲さんは医師に連絡したものの、退職していたという。鼻炎薬を常備せざるを得なくなるなど、美咲さんの生活は大きく変化した。